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時計屋と鳩

時計屋前の鳩_s

日曜午前。
近所の時計屋さんに、電池をいれてもらう。

うすぐらくてひやりとした空間に、
壁一面にならぶ時計の針の音。

刻む時の音の大合唱に、
こころの時間は、ゆるむ。

いらっしゃい。
すぐできるから、かけててください。
と、おじいちゃんは左目におもむろにルーペをつけ、
飴色の電球をぱちっとつける。

秒まで合わせますからね。
うちは千葉でいちばん安いんです。

傷の刻まれた焦げ茶色の職人の机。
灰皿に一本の煙草。細かい作業用の小筆の入った瓶。
懐中時計。積まれた肝油飴。
ラヂオ。

最近は一日に5人ほどしかお客さんこなくなったねえ。
時計は売れないね、でも電池交換はうちって決めてくれてる人が多いから
なんとかやっていますね。
ただ、息子には継がせない。儲からないからね。
シャッターが開けられればあとは体力はいらないし(笑)、
もうすぐ年金ももらえるから。
この時計は2年持つから、また2年後においで。

そのとき鳩が、店のまえを…

てってけて。
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